いろいろ観たで

by 牛尾 千聖

なんだか自分史上では、なかなか、たくさんの作品を観た一カ月だった。

でもなかなかよくわからんことが多い。

そのなかのひとつ、マレビトの会の「HIROSHIMA-HAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会」をみたあと、それにまつわることをたくさん考えた。観た人にしかわからん文章になってると思うので、すみません。

■作品の意図するところとかはわからないし、考えないことにして、自分が素直に感じたこと気になったことは「視線」だったと思う。
最初、役者をみておもったことが、「どこみてるんだろう?」ということだった。意識がどこにあるのかなあということを普通のお芝居を観ている時より感じた。客をそこにいないものとしてとらえるには、近すぎる。普段、私もどんな意識をもって客席をみているのかを考えた。
■その数日後、チェルフィッチュの主宰の岡田利規さんのワークショップに参加した。4時間くらいの短いもので。そこで気になったのは、うまく説明できないけれど、お客さんを忘れないってことだったような、、。もっと詳しくいろいろ聞きたかったけれど、時間もないし頭パンクしそうで無理だった。わからん。
■そのまた数日後、小谷元彦さんの展示を観に行った。森美術館「幽体の知覚」。とてもおもしろかった。今年いちばん、観て楽しめた。おお。この数日で考えていたことは、みることとみられること。展示物って生きてはいないから、それを今回のマレビトの会の役者はどんな意識をもって展示されていたのかなあと思った。普通の演劇の様式でないと思うし、私は役者だから、そんなことが気になった。

●実家からお米が届いた。そのお米の中に透明の袋があって、その中に封筒があって、その中にお金が入っていた。
とてもありがたいけど、なんか戦時中のような感じになっとりますな。

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