ぽてちんともきち

by 牛尾 千聖

ぽてちん...
なんのことかよくわからないけどお父さんがよく言う言葉。お父さんが留守番電話にメッセージを残してくれたはいいけど、最後に「ぽてちん」といった。まるで「敬具」みたいな使い方。
そういえば、お父さんは、私のことを何種類かのあだ名で呼ぶ。「ちい」「ちっころむし」「はちのあたま」
「ちっころむし」まではわかるけど、「はちのあたま」てよく考えたら何だ。多分「蜂の頭」だなあ。なんか映画とかでよくつかわれる言い方なのか?そしてなんで私は何十年も「はちのあたま」を受け入れていたのか。まあ、なんでもいいんだなあ、呼ばれたら。ふりかえる。

児玉君山村さんの新居におじゃましにいった。なんだかもうなじんでいた。そして初めて飼い猫の「モキチ」(茂吉?)をみる。びっくりするくらい目がでかくてビー玉のようだった。あと駄菓子やで売っているでかすぎるソーダの飴みたいだった。太っているのかお腹がすごくきもちいい。たぷたぷ触ってたらちょっと茂吉に怒られた。つい最近、犬をみるためにホームセンターに出かけた私にとって、生きている動物をいっぱい触れるのはこの上なく癒された。
そして山村さんの昔話にわくわくしていた。なんかおもしろいとかじゃなく、まるでこわい話を聞いている時のテンションとなった。児玉君が説明する山村話もおもしろかった。山村さんとは芝居の話をすることが多かったので、よくわからない話をして時間が過ぎるのが心地よかった。

そして、おもしろい本を借りて帰る。腹がちぎれそうだった。

おばあちゃんから誕生日に届いた。「かーちゃん」の「か」の部分だけ何故か、カタカナ。なんかおもしろい。
私はおばあちゃんを「かーちゃん」と呼ぶ。おばあちゃんがおばあちゃんになったのが若かったかららしい。おじいちゃんはとーちゃん。とーちゃんは、若くなかったけどね。

You may also like