私の10月はガングリオンに振り回された。ガングリオンとは、腫瘤らしい。
9月末から猛烈に右手首が痛んだ。小人たちが血管やら骨を握り潰そうとしてるんじゃないか?と思う痛さだった。しばらく我慢していたけれど、たまらんので整形外科に行ったらリウマチの疑いをかけられ血液検査をした。結果がでるまで待つのが本当に苦痛だった。結果リウマチではないので様子見ろと言われたが、時折小人が握り潰そうとしてるんじゃないかという痛みが消えないので別の病院にいった。そこでは靭帯損傷してるね、といわれMRIを撮りに行くことになった。TFCC損傷という、テニス選手やら、手を酷使する人がなるものを疑われたのだ。
思い当たるのは、庭との格闘だった。この春引っ越しをして広い庭ができた。広すぎて雑草と戦いまくっていた。鍬やら鎌やら電動草刈機で戦っていた。その頃の私の欲しい物は耕運機だったくらい、戦っていた。三国無双の呂布のように鎌を振り乱していた。しまいにはペットボトルの蓋があけれなくなっていた。作業に心折れるときは、昔の人はもっと大変だったんだ!甘えるなと鼓舞していた。
でも、よく考えると私は現代人だ。昔の人と比較するなんておこがましかったんだ、、と今になり反省した。人と比較しちゃダメよ!といわれた言葉の意味を初めて実感した。
MRIからまた診察が一週間後。また待つのか。イライラして診察をうけたら、ガングリオンと言われた。ガングリオン、、エバンゲリオンしか頭にうかばなかったが、要は腫瘤、できものだった。軟骨あたりにできてそれが神経を圧迫している。なくなることもあるし、痛くなったらサポーターをして様子を見る。大したことないものでよかったが、疲れた。ガングリオンは原因はわからないらしいから、余計腹がたつ。私の手首の骨が出っぱり気味なのもあり、動かすと痛みが出やすいみたいでサポーターをすると痛みがない。今ではサポーターのおかげで、猛烈な小人による痛みはなくなり、もう大丈夫そうだ。
とはいえ、私は色んなものに引っかかりやすい。今までにも同じようにビビらされMRIを何度も撮った。あのうるさいMRIでウトウトできるほどになった。撮ったら、まあ、大丈夫だった!よかったねといわれる。いいんだけど、MRIにかかる金が惜しいと毎回思う。健康を確認するのはたいへんだ。
姉にガングリオンだったよ、と報告したら長州力もガングリオンらしいよ、と言われた。嬉しくはないけど、なぜか誇らしい気持ちになった。まあ、いいか、ガングリオンで。
