『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』

by 牛尾 千聖

『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』をラフォーレミュージアム原宿で観ました。

おもしろかった。
正直、「むずかしい」という感想とかで終わると思っていただけにとてもうれしかった。
特に何も分析はできないけれど、自分が考えたことのある問題を勝手にだけれどまた考えてみたくなるようなものだった。
からだとことばと考えていることが一致するかどうかということです。
役者さんは6人出演していたけれど、一人他の人と演技の仕方が違うように見える人がいた。男の人です。第一声目から、声が声っぽくないというか。マイクをしてスピーカーからだしているのかと思うのですが、それにしてもなにか違う。録音されていたような声で。抑揚がないのかな?

私は耳は悪いからなんとも自信はないですが、なんかちがう気がした。動きもほかの方と違う。
どんなアプローチをして動きを作っているのだろう?ひとりひとり違うのかな。人の癖のような、話している時している癖とか、セリフとかにすると削除されるようなことばを使って、何度も反復して同じことを言ってるとか、日常生活の現実的なことが舞台上にあるけど表現がとんでいってるのでおもしろい。

ひとりひとり違うかったけれど、その男の人は、その現実的なことをもっと遠いものにしていってるようでおもしろかった。あと、ひとりひとりが違うから飽きなかった。
ダンスを観ているとき、嫌いなダンスを観ている時感じてしまう「よく動く」とかは思わない。無意味な動きには見えないのはなんでだろう。というか無理やりな感じはしない。
いろんなものがあるなあ。

チラシのイラストを描いた人のコーナーみたいなのもあっておもしろかった。みたほうがチラシがもっと楽しんでみれる。映像作品で「私の痕跡」というもの。登場人物がいなくなったらその人だけを消して 新たにかきなおしたりして続く作品。鉛筆?で書いた人物をを消しゴムで完全に消さないので跡が残る。というか消しきれないのかもしれないけれど、とにかく跡がのこっている。

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